■オール・イングランド・マスターズ・インターナショナル選手権2006 MASTER BRASS Volume 17【ブラスバンド CD】

1805円

■オール・イングランド・マスターズ・インターナショナル選手権2006 MASTER BRASS Volume 17【ブラスバンド CD】

　ポリフォニックの人気シリーズ「マスター・ブラス選手権」の2006年盤。

　火花散るバリバリのコンテスト大会から「ブラスバンドの楽しさをアピールする大会」に変貌をとげて早いものでも３年がたったわけですが（とはいっても、コンテストなので順位はつくし、勝つのはやっぱ、“さすが、チャンプ！”といえるようなバンド＆演奏なわけで）、この盤の一番の聴きも、優勝したロスウェル・テンペランス・バンドの「パガニーニ・ヴァリエーションズ」でしたよね。

　この「パガニーニ・・・」はフィリップ・ウィルビーの代表作で、１度も聴いたことがない！というブラスバンド・ファンはいないってくらい有名な作品で（もしいたら、ブラス・ファン失格です。反省しなさい！！）、名演と呼ばれるパフォーマンスもたくさんありますが、これに入ってるロスウェル・テンペランス・バンドの演奏も、それに引けを取らない、すばらしい内容って感じです。

　なんていうか、曲に対する想い入れがハンパじゃない！っていうか、感情移入しすぎ！（笑）っていうか、いやはや、後半からクライマックスに向けての演奏ときたら、そりゃもう、凄まじいばかりのパワーで、あんな演奏されちゃった日には、観客も大喜びするのも納得ですわ。

　とまあ、これだけでも充分にお金を払う価値があるんですが、他の曲もタイプは全然違いますが（なんたって、ブラスバンドの楽しさをアピールする大会ですから・・・）ブラス初心者が聴いても満足できる演奏ばかりで、オイラ的にはこっちの方をぜひ聴いてもらいたいって感じだよね。

　ゴフ・リチャーズの「ソングス・オブ・ザ・キー」なんて、ブラスでしか考えられない演奏だし、天から降りそそぐようなユーフォ・ソロがたまらないカール・ジェンキンスの「ベネディクトゥス」とか、有名なソロ・フレーズが次から次へと飛び出してくる「ソロイスツ・ショウケース」なんて、聴いてるだけで、顔がニマニマしてきちゃうほど楽しさ爆発って感じです。

(2006.11.11.)

・演奏団体：ロスウェル・テンペランス・バンド（Rothwell Temperance Band）6
　　　　　　　　スコティッシュ・コープ・バンド（Scottish Co-op Band）1, 3, 4, 7, 8,
　　　　　　　　フォーデンズ・リチャードスン・バンド（Foden's Richardson Band）2, 5, 9-11

・指揮者：デヴィッド・ロバーツ（David Roberts）6
　　　　　　アラン・ラムジー（Allan Ramsey）1, 3, 4, 7, 8,
　　　　　　ギャリー・カット（Garry Cutt）2, 5, 9-11

・発売元：ポリフォニック(Polyphonic)

1. キースリー・ムーア／ジョセフ・クック【2:47】
　　Keighley Moor／Joseph Cook

2. ソングス・オブ・ザ・キー／ゴフ・リチャーズ【6:05】
　　Songs of The Quay／Goff Richards

3. ベネディクトゥス／カール・ジェンキンス（arr.トニー・スモール）【5:27】
　　Benedictus／Karl Jenkins(arr.Tony Small)
　　　ユーフォニアム：アリソン・ボーナー（Alison Bohner）

4. オール・マン・リバー／ジェローム・カーン（arr.マーク・フリーフ）【6:10】
　　Ol' Man River／Jerome Kern（arr.Mark Freeh）

5. カーニヴァル・フォー・バス／フレッド・マスクロフト【5:13】
　　Carnival for Bass／Fred Muscroft
　　　テューバ：レス・ニーシュ（Les Neish）

6. パガニーニ・ヴァリエーションズ／フィリップ・ウィルビー【16:52】
　　Paganini Variations／Philip Wilby
　　　Winning Performance

7. トロンボーンのためのラプソディー（トロンボーンのための狂詩曲）／ゴードン・ラングフォード【10:14】
　　Rhapsody for Trombone／Gordon Langford
　　　トロンボーン：ポール・キアナン（Paul Kiernan）

8. ピース／ケネス・ダウニー【5:29】
　　Peace／Kenneth Downie

9. ソロイスツ・ショウケース／（arr.アラン・ファーニー）【5:29】
　　Soloist's Showcase／(arr. Alan Fernie)
　　　ユーフォニアム：グリン・ウィリアムズ（Glyn Williams）

10. 「交響曲第4番」よりフィナーレ
　　／ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(arr.デリック・アッシュモア)【6:51】
　　Finale：Symphony No.4／Pyotr Il'yich Tchaikovsky(arr.Derek Ashmore)

11. ゴールデン・アロー／エルガー・ハワース【4:20】
　　Golden Arrow／Elgar Howarth

≪２００６年１１月新入荷≫